kbt1235's diary

2児の子育て、時々クライミング、登山、キャンプ。

雑魚川外ノ沢

沢で釣りして、泊まって、焚き火して、というのをどういうわけか、ずっとやってみたかった。
絶対に釣れるというギルさんの言葉を信じて、奥志賀は雑魚川外ノ沢というところへ3人で行ってきた。

釣りの成果は20cmちょいのイワナが一匹だけ。ものの10分で釣れた。
焚き火でじっくりと飴色になるまで焼いたイワナは、それは相当においしかったのだが、
それ以上に骨酒はうまかった。日本酒はあまり好きではないのだが、
酒特有の臭みが取れてかなり飲みやすい。これは癖になるかもしれない。

調子に乗って酒を飲みすぎ、朝寝坊。予定より2時間オーバー。
それでも1時間の藪こぎの末、13:30に稜線へ出た。
車回収隊のギルさんと別れ、自分とSさんは別ルートで16:30に下山する。
待ち合わせの岩菅山登山口は森の中だった。旧道らしく車もほとんど通らない。

1時間、2時間と過ぎたが、車回収隊のK氏からは何の連絡も来ない。
日が沈み始めるも、電灯などはなく、あたりは段々と暗くなる。
そのうち本当に真っ暗になり、たまらずヘッドランプを点けた。
一緒に下山したSさんが、冗談なのか知らないが、
山の奥から足音が聞こえるとか、言い出し始めた。
頼むから、怖いこと言うのは、やめてくれ。

とそんなことを思っていたら、真っ暗な旧道の向こうから、
「リン、リーン・・・、リン、リーン」と
お坊さんが鳴らすような鐘の音が聞こえてくるではないか。
それまで銀マットに寝そべって、うだうだしていたのだが、一気に血の気が引いた。
すぐさま立ち上がり身構える。
ヘッドランプで音の鳴る方角を照らすと、黄色い光が上下しながら近づいてくる…。
冷静さを装ってはみたものの、頭の中はもうパニック状態。
身動き一つとれず、光が近づいてくるのをただじっと待つしかなかった。




しかし、その音の正体はチャリでした。
「こんばんはー」と声を掛けられる。
せめて電灯を点けなさい。
でも、なんであんな時間にチャリでこんな旧道を通っていたのかは謎のまま。

結局、車回収隊のギルさんと合流できたのは21:30。そして、帰宅は午前2:30。
翌日は、仕事には行けたものの、全く使い物にならず。

お気楽な釣り山行だと聞いていたのだけど。おかしいな。
しかし、エメラルドグリーンに光る川底に、40mの平ナメ、最後はネマガリタケの藪こぎ、
沢としては、なかなか楽しい沢でした。

とりあえず釣竿を買って、来年に備えるとしよう。