kbt1235's diary

2児の子育て、時々クライミング、登山、キャンプ。

明星山 フリースピリッツ(13P 5.8)


事前エントリーはたくさんあったのだが、結局tamaさんと2人でフリスピへ。

21時武蔵浦和を出発して新潟は糸魚川まで4-5時間。展望台のある駐車場で車中泊
6時頃起床。すでに明るくなっていた。駐車場の目の前には明星山の岩壁がどんと見える。
とても大きい壁でしばし見とれる。

駐車場にはいつの間にクライマーの車でいっぱいになっていた。
アネモネさんたちが左岩稜に登りに来ているはずだったが、車は見当たらず駐車場でも会わなかった。この日、左岩稜に3〜4P、フリスピは僕らのほかに1P、キャプチュード(11P 5.11d)に1Pといった感じ。

7:00頃に駐車場を出る。展望台のある駐車場の脇から河原に下りた。
川は石づたいに渡れた。7:30頃登攀開始。先行Pはすでに3P目くらいに居た。

【1P目 3級】 ジュニア
草つきをひたすら左上する。
40mほどのピッチで、中間に一箇所リングがあっただけであとはノープロ。

【2P目 4級+】 tama
出だしにカムを決めて乗り越し、左へ向かう。

【3P目 5.8 】 ジュニア
凹角をクラック沿いに登る。
残置はあるがカムもたくさん決められる。それほど難しくはない。

【4P目 5級+】 tama
下がり気味のスラブトラバースがしびれる。

【5P目 5.9 】 ジュニア
左上してハングを乗り越してからの下りトラバース。
ランナーを伸ばさないと、ロープの流れが悪くなる。
トポの5.8では厳しい気がする。
結局、「うめぼし岩」がどれだったのかわからなかった。

【6P目 5級+】 tama
左右の手で掴んだそれぞれ頭2個分くらいの岩が、
それぞれ同時にごっそり取れて、なすすべもなく落ちた。
屈辱的なフォール。リードだったら、かなりやばい状況だったと反省。
岩を叩いて登らねばだめですね。
岩が脆いと聞いてはいたが、ここまで脆いとは。谷川といい勝負。

【7P目 4級+】 ジュニア
ハングをちょっと越えたらどこにでも行けそうなスラブ地帯。
ハング手前のクラックにカムでビレー点作成。

【8P目 5級+】 tama
よく覚えていない。フォローだったので気楽に登れた。

【9P目 2級】 ジュニア
ガレ場をちょこっと上がりテラスまで。少し上にリングが2〜3個あるので、そこでピッチを切る。

【10P目 3級】 tama
ひたすら右上。意外と悪かったらしい。tamaさんややお疲れ気味。

【11P目 5級】 ジュニア
マニフェスト、JADE、ACC直登が錯綜しており、迷いやすいピッチ。
というか迷った。1時間半くらいこの辺を行ったりきたりしていた。
このピッチで迷っている記録が多数あり。

日本の岩場ではやや右よりにルート取りをしているように見えるが、
それを信じてボルトに誘われ右に行き過ぎると行き詰る。
結局ビナ残置して5mほどロアーダウンし、さらに数mクライムダウンして左へ登り返した。
ボルトやハーケンがないのでカムを使う必要がある。ビレー点は比較的新しい。

【12P目 5級】 tama
パノラマトラバースといわれるピッチ。高度感があって怖い。
フォローで落ちるとかなり振られて、ハーケンが吹っ飛びそうなので、絶対に落ちられない。
ホールドもちょっと力入れたらもげそうなやつばかりで、心臓によくない。

【13P目 10a】 ジュニア
トポでは5.8となっているが、10aをあげてもいいと個人的に思った。

このあとは緩い傾斜地帯を2ピッチほど伸ばし終了。
この時点ですでに16:00。登り始めて8時間半が経過していた。1時間半迷ったとは言えかかり過ぎかな。
山を背にして右奥の方に下降の目印である大木があって、長いピンクテープがゆらゆらしているのが見える。
1時間ちょっとで下まで下る。川の水が少なかったので水道管を渡らずに石づたいに川を渡った。
駐車場に着いたのが17:30。あたりはすでに真っ暗だった。
翌日は昼過ぎから雨の予報だったので、マニフェストは諦めて甲府幕岩へ転戦。

フリーのロングルートとして人気の高いフリースピリッツ。
確かに長くてよいルートなのだけど、岩の脆さは玉にきず。本当に惜しい。
先行Pがたくさんいるときは落石には要注意。
今度来るとしたら、マニフェスト(11P 5.10b)かJADE(10P 5.11a)、5月ルート(4P 5.10b)を登ってみたい。

ギア

ロープは50mのダブル。
カムは青エイリアンからキャメロット#2まで1セット。#2は使わなかった気がする。
ヌンチャク多数。

コースタイム

7:00 駐車場発
7:30 フリースピリッツ登攀開始
16:00 登攀終了
17:30 駐車場